メディカルダイエット
メディカルダイエットとは?
体の中にもともと存在するホルモンの働きを利用して、体重管理を行う治療法です。自然に食事量が減る状態を医学的につくることを目的としています。当院では、整形外科疾患の痛み治療の選択肢 減量治療 として薬剤を使用します。
膝や股関節、腰の痛みは、体重による負担が大きく関係しており、体重を減らすことで関節への負担は軽くなり、痛みの軽減・動作の改善が期待できます。痛みがあって運動ができない、運動が続かない場合などに対して、体重管理を医学的に行うメディカルダイエット治療の適応とします。
当院のメディカルダイエット治療(自費)に関して
- 自費診療ですが、単なるダイエット目的では処方していません。
- チルゼパチド(マンジャロ)皮下注を使用します。
- 確実な注射使用の確認や乱用・転売防止のため、原則、当院内での皮下注実施と院内保管とします。
- 初回診察は採血検査のため、月~木曜日(平日)16:00までに受診してください。
チルゼパチド(マンジャロ)とは (GIP/GLP-1受容体作動薬)
GIPとGLP-1はもともと私たちの体にあるホルモンです。
GIPはインスリンの分泌を促すだけではなく、脂肪の分解や食欲抑制の効果もあります。
GLP-1は満腹感を感じやすくして食欲を抑えたり、腸管の動きを緩やかにして食事量を減らす効果があります。
チルゼパチドはインスリン注射薬ではありませんが、GIP/GLP-1受容体作動薬として、食欲を抑えて満腹感を出し、ホルモンを加えることで血糖値の急激な上昇を抑え、血糖が安定しやすくなることで脂肪がたまりにくく、空腹になりにくい体をつくれます。
血液検査や体組成を定期的に測定して体の状態を正確に把握することで、筋肉量をできるだけ保ちながら、リバウンドしにくい減量をめざします。食事量が減ることで、脂肪だけでなく、筋肉量も低下する可能性がありますので、必要に応じて、運動リハビリによる運動療法と組み合わせて治療を行います。
副作用
主な副作用は、吐き気・嘔吐、胃もたれ、腹部膨満感、便秘・下痢等の消化器症状です。
倦怠感や筋肉痛なども起こることがあります。糖尿病治療薬と併用する場合は低血糖症状を起こしやすくなるため注意が必要です。稀に、急性膵炎や胆石症などの胆のう疾患の悪化が起こることがあります。
※副作用については、保険適応外の自費治療のため、医療保険や医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。
当院でのメディカルダイエットの流れ
治療開始前:適応検討のため、血液検査(自費2,000円)と体組成測定を行います。
毎月:体組成測定(再診料1,000円)をして体脂肪率、筋肉量、BMIの評価をします。
3か月毎:血液検査を測定し、血糖値、肝機能、膵臓などの状態を確認します。
適応と判断した場合は同意書にサインして頂き、治療を開始していきます。
※糖尿病が診断された場合は保険治療の対象となるため、内科へ紹介する場合があります。
診療費用(自費のみ)
本治療は、肥満症治療としては国内未承認のため自由診療となります。
自由診療のため、通常の保険外来と同日受診はできませんので別日でお願いします。
初回受診
初回診察:2,000円(体組成測定)+ 血液検査:2,000円(必須)
※採血検査の関係で月~木曜日の16:00までに受診してください。
治療開始後
後日、採血結果で使用可能と判断した場合
1回目のマンジャロ2.5mg:3,000円 を施行します。
毎週1回の皮下注射で使用し、効果を見ながら増量していきます。
毎月1回の再診料:1,000円(体組成測定) と 3か月毎の血液検査:2,000円 が必須。
(採血の必要がない場合は、日曜日受診・施行も可能です。)
マンジャロ料金(1本=1回分、週1回使用)
| 2.5mg | 5mg | 7.5mg | 10mg | 12.5mg |
|---|---|---|---|---|
| 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 | 12,000円 | 15,000円 |
- ※注射用材料費込み
- ※通常は月4回使用が目安です。毎週同じ曜日に投与してください。
- ※効果や副作用には個人差があるため、医師と相談しながら用量を調整します。
- ※乱用や転売防止のため、原則、当院内での皮下注実施・院内保管とします。
注意点
以下に該当する方は当院での治療をお受けできません。
- BMIが20以下の方、18歳未満の方
- 妊娠中の方、妊娠予定の方、授乳中の方、産後3か月以内の方
- 1型糖尿病の方、2型糖尿病で治療されている方
- 激しい運動をされている方、過度のアルコール摂取者・栄養不良状態の方
- 膵炎・胆石胆嚢炎・透析・重度の腎機能障害、肝機能障害の方
- マンジャロの成分にアレルギーがある方
- 重度の消化管疾患や腸閉塞の既往がある方、腹部消化管手術歴のある方
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡の既往がある方
- 血液をサラサラにする薬(ワーファリンなど)を服用中の方
- 甲状腺疾患(がん)で治療中の方、多発性内分泌腫瘍2型の家族歴がある方
- うつ病やうつ状態、自殺企図、摂食障害(過食症・拒食症)のある方
- その他、医師の診断により治療の必要性が低いと判断された方
その他、持病や内服薬によっては慎重な判断が必要な場合がありますので、診察時に必ずご相談ください。